株式会社AndWe新人筆頭のあさみんです。
ブログでは本当に新人らしいというか、エンジニア初心者がリアルタイムで考える事というか「難しくない記事」を書いていけたらいいなと思います。
世の中にはたくさん役に立つ記事があふれていますが、新人というのは解説記事を読んだとしても、その前段階のワード等で躓いたりしますよね…私が実際にそうです！
はじめに
わたし自身TypeScriptから書き始めたので正直JavaScriptには触れておらず、
今後不安しかないなという気持ちで調べ始めました。
1.静的型付け vs 動的型付け
・TypeScriptは静的型付け言語であり、開発者が変数や関数の型を事前に宣言する必要があります。
・一方、JavaScriptは動的型付け言語であり、実行時に変数の型が決まります。
TypeScriptでは変数や関数の型を事前に宣言することで、開発者はコードの理解とメンテナンスを容易にすることができます。しかし、JavaScriptでは型宣言が不要であり、柔軟性が高い代わりに、プログラムを動作した際に型エラーが発生する可能性があります。
2.コンパイル言語 vs インタプリタ言語
・TypeScriptはコンパイル言語です。これは、TypeScriptで書かれたコードを、TypeScriptコンパイラによってJavaScriptに変換（コンパイル）する必要があるという意味です。つまり、TypeScriptのコードはブラウザやNode.jsなどのJavaScript実行環境で直接実行されるのではなく、最初にJavaScriptに変換された後に実行されます。
TypeScriptの例文コード： 
・JavaScriptはインタプリタ言語です。これは、JavaScriptのコードを直接実行することができるという意味です。つまり、JavaScriptのコードを書いて、そのままブラウザやNode.jsなどの環境で実行できます。JavaScriptのコードは、実行時に解釈されます。つまり、コンピュータが命令を一つずつ読み取り、それを実行します。
JavaScriptにコンパイルされた後のコード：
3.エコシステムとライブラリ
エコシステムとは、ある特定の領域や分野で、相互に関連する多様な要素が協力し合って成り立つシステムや環境を指します。JavaScriptのエコシステムは、多くの開発者、フレームワーク、ライブラリ、ツール、コミュニティなどが組み合わさって成り立っています。
・JavaScriptのエコシステムには、Node.jsやnpmといったツールが存在します。Node.jsはJavaScriptをサーバーサイドで実行するための実行環境であり、npmはパッケージ管理ツールです。これらのツールは、JavaScript開発を効率化し、多くのライブラリやモジュールを簡単に利用できるようにしています。
・TypeScriptもJavaScriptのエコシステムを活用することができますが、TypeScriptは静的型付けを持つ言語であるため、型定義ファイルが必要です。型定義ファイルは、JavaScriptライブラリやモジュールが提供する関数やクラスなどの型情報を定義したファイルです。これによって、TypeScriptコードがJavaScriptのライブラリやモジュールとスムーズに連携できるようになります。
つまり、JavaScriptのエコシステムは、Node.jsやnpmといったツールを通じて広範で豊富なライブラリを提供し、TypeScriptもこのエコシステムを活用することで静的型付けの恩恵を受けることができるということです。
4.エラー検出とデバッグ
・TypeScriptは静的型付けを利用するため、開発者はコンパイル時にエラーを検出しやすくなります。これによりバグを早期に発見しやすくなります。
・JavaScriptは動的型付けのため、実行時に型関連のエラーが発生する可能性があります。
TypeScriptの例： 
JavaScriptの例： 
5.開発速度と保守性
・TypeScriptの静的型付けは開発速度を向上させますが、初期の学習コストがかかります。ただし、大規模なプロジェクトでは保守性が向上します。
・JavaScriptは柔軟性が高く、開発速度が速い反面、保守性が低いという問題があります。
6.まとめ
・TypeScriptとJavaScriptはそれぞれ独自の特性を持ち、プロジェクトのニーズや開発者の好みに応じて選択する必要があります。
・TypeScriptは型安全性と保守性が高く、大規模プロジェクトに適しています。しかし学習コストがかかる場合があり、コンパイルに時間がかかることが開発効率に影響を与える可能性があります。
・JavaScriptは柔軟性と開発速度があり、小規模なプロジェクトやプロトタイピングに適しています。ただし、型エラーやその他のエラーが実行時に発生する可能性があり、大規模なプロジェクトでの保守性が低下する可能性があります。
TypeScriptを使っていると、静的型付けの恩恵を受けられる一方で、型定義に苦労する日々が続きます。JavaScriptと比べると、型定義ファイルの作成や型の整合性の確保など、追加の手間が増えます。しかし、その苦労の先には、安全性や信頼性の高いコードが得られるという利点があります。今後双方の違いを意識して使っていければいいなと思っています…！