こんにちは。今回は新人(2年目)のかれんが担当します。
システムエンジニアの新人や初心者にとって、エラーメッセージは初めての壁ではないでしょうか?私も新人研修の期間はエラーが発生するとどうしたら良いのか分からず、すぐに助けを求めていました。でも複雑でないエラーは自分自身で解決できるようになりたいですよね!どんなエラーでも正しいアプローチで取り組むことで、解決の手がかりを見つけることができるはず…!ということで、ここではエラーメッセージの読み解き方と解決策の見つけ方について、JavaScriptの簡単なエラー例とともに説明していこうと思います。
1. エラーメッセージをじっくり読む
エラーメッセージは通常、プログラムやシステムが問題を検出した際に表示されます。プログラムやシステムが何か問題を抱えていることを知らせる重要な手がかりです。速読してしまうと重要な情報を見逃してしまうことがありますので、冷静に、そして注意深くメッセージを読みましょう。
2. エラーメッセージの内容を理解する
メッセージの内容が何を言っているのかを理解することが第一歩です。エラーメッセージには、エラーの原因や発生した箇所、時には推奨される解決策が記載されていることがあります。基本的には以下の情報を含んでいます。
- エラーの種類: 例えば、SyntaxError(構文エラー)、TypeError(型エラー)、または特定のシステム関連のエラーなど。
- エラーメッセージの内容: 具体的なエラーの内容や、何が問題であるかを示唆するテキスト。文法や専門用語に馴染みがない場合は、インターネットや専門書を活用して意味を調べると良いでしょう。
エラーの例:TypeError
ここで具体的な例を見てみましょう。以下のJavaScriptコードを実行した場合、どのようなエラーが発生するでしょうか?
このコードを実行すると、以下のようなエラーメッセージが表示されます。
3. エラーメッセージの文脈を考える
エラーメッセージが表示された状況や、その前後の状態を振り返ることも重要です。例えば、特定の操作を行った後にエラーが発生するのか、または特定のデータや条件下でエラーが起きているのか、などを把握することで、解決策を見つけやすくなります。この例では、`person`オブジェクトには`getName`メソッドが存在しないため、エラーが発生しています。エラーメッセージに「`person.getName is not a function`(`person.getName`は関数ではありません)」と書かれているのは、このことを指しています。
4. エラーメッセージの調査
エラーメッセージを効果的に調査するために、以下の手順を踏むと良いでしょう。
- エラーメッセージのコンテキストを確認する: どの部分でエラーが発生しているのか、その前後のコードや操作は何かを確認します。
- インターネットで検索する: エラーメッセージそのものをコピーし、検索エンジンで検索すると、他の開発者が同様の問題に直面してどのように対処したかが分かることがあります。
- 公式ドキュメントを参照する: エラーメッセージの内容や関連するライブラリやフレームワークの公式ドキュメントを見ることで、問題の原因や解決策を見つけることができることがあります。この例の場合はJavaScriptのオブジェクトとメソッドについての公式ドキュメントを確認し、問題の原因を理解します。
5. コードの再確認と解決策の実装
問題の原因を特定したら、次の手順に進みます:
- 問題の修正: エラーの原因となっている部分を修正します。他の開発者の解決策を参考にすることもできますが、自分のコードと問題に合わせた修正が必要です。この例では、`person`オブジェクトに`getName`メソッドを追加する必要があります。
- テスト: 修正後、プログラム全体をテストして、問題が解決されていることを確認します。この場合、修正後のコードを再度実行して、正しい結果が得られることを確認します。
6. 結論
エラーメッセージの読み解きは、ソフトウェア開発の成長に不可欠なスキルです。エラーメッセージの理解と解決には慣れが必要ですが、正しいアプローチと実践を重ねることで、スキルと自信を深めることができます。エラーメッセージを見ることを恐れず、積極的に取り組んでください。それが成長への一歩となります。新人システムエンジニアの皆さんにとって、エラーは学びの機会でもあります。遭遇したエラーを通じて、自身のスキルを磨き、より優れたエンジニアとして成長できるように頑張りましょう!!